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伊藤計劃記録 はてな版

『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』の劇場アニメ化を記念して、伊藤計劃氏の生前のブログから精選記事を抜粋公開します。

  • ぼくとあなたはちがうということ
    自腹は神様ではない なんだか、ひさしぶりに道徳的な話を書きたくなってしまったので、ウザいと思う人はパスしてください。しかも、これから書く「道徳」は、かなりものを観るうえで初歩的な、小学生レベルの心構えなので、普通の人は読まなくていいです ま…
  • いずこの地で
    さすらいびととして死ぬこと 追放/亡命とは、もっとも悲痛な運命のひとつである。近代以前の時代において追放がとりわけいまわしい刑罰であったのは、それがただ家族や住みなれた場所を離れ、何年もあてもなく放浪することを意味しただけでなく、一種の呪わ…
  • 白紙のスクリーン
    歩くぞ、これ。 というわけで、GDHの行く末を見定めるというただそれだけのために「銀色の髪のアギト」を見てきた俺が来ましたよ。 アニメ映画、というのは「すべてがデザインされた映画」だからして、この「アニメ」映画に何が欠けているかというと、デ…
  • 人という物語
    だいぶ前から考えていたことがある。人は何故子供を作るのかということだ。 かわいいから、というのはよほど楽天的な人の答だろう。かわいい時期なんてものは一瞬だ。いまはお父さん似お母さん似などと、赤ん坊特有の誰にでも似ていると言えば似ているぼんや…
  • 制御された現実とは何か
    WTCに航空機が突っ込んだとき、ぼくは病院でその映像を見ていた。 ぼくはそのとき、不具者の仲間入りをしたばかりだった。僕は右座骨神経と右大腿の主要な筋を失い、膝下の制御と感覚の一切に、永遠の別れを告げたばかり。膝下ダークマン。考えなきゃいけ…
  • シックス・センス(1999)
    アメリカでは無茶苦茶ヒットしたこの映画ですが、内容はかなり地味です、はっきり言って。でも実は、ホラーと見せ掛けて涙腺を緩ませる感動作だったりする。 主演はブルース・ウィリス。今回は怒ったり泣いたりの全くない地味な演技ですが、はっきりいってそ…
  • トゥルーマン・ショー(1998)
    ランニングピクチャーズ第15回は「シティ・オブ・エンジェル」大ヒット御礼・公開延長の被害にあって、公開順延の憂き目をみている「静かなる傑作」こと「トゥルーマン・ショー」。これの公開されている劇場で、次に控えているのが大量の女性観客層を望める…
  • 『マトリックス』(1999)
    「見慣れた」荒唐無稽さを「見たこともない」イメージで描く。「見慣れた」内容を「見慣れない」映像で見せる。そこには久しぶりに「アイデア勝負の技術」をいうものが見えて、私はそのことに純粋に感動しました。 もちろん!やってることも凄いぞー!「そう…